この間まで、人のこと見つけると、ベタベタまとわりついていた知り合いの子が、
急に、姿勢を正し「こんにちは」なんて言い出す。
あっという間に、“自分”と“他人”との境界線がハッキリとしてしまい、
なんだかそれはやっぱりどこか、さびしいな、と感じてしまう。
誰彼かまわずベタベタまとわりつくのなんて、もう自分が「酒癖の悪いあまり評判の芳しくないようなオヤジ」にでもならない限りできないことになっちゃうのにな。
そう思ったら、よけいにさびしくなって困った。